何某日和

「カメラ」のち「ハンダゴテ」ところにより「プログラミング」 ── そんな私“かめきち”のウェブサイト

師語録 ─ 師に諭された言葉たち

 その道の先輩方から教わった言葉を書き認めておきます。非常に雑多ですごめんなさい。

語録

個体発生は系統発生を繰り返す

 毎年のようにピヨピヨ軍団がやってくる...ということを別の表現にしたもの。 生物学における反復説に言われることで、個体発生は、成体を写すのではなしに、わざわざ胚にまで戻って、進化の過程を繰り返すというもの。 「最初からオブジェクト指向が頭に入っている学生さんがいればねぇ...」と(笑)[2012.08.08]

日本酒は重油・原油、ウィスキーはレギュラー・ハイオク

 何も「日本酒を粗悪だ」と言うわけではなく、アルコール成分の構造の違いを喩えたまでです。 簡便な構造をなすアルコールが主成分となるウィスキーは、レギュラーやハイオクのように完全に分解しやすいのですが、 複雑な構造をなすアルコールが主成分となる日本酒などは、簡単には完全燃焼(分解)しないのです。 サッと酔ってサッと覚めるウィスキー、ゆっくり酔ってゆっくり覚める日本酒。そういうお話でした。

Will to Construct

 ルイス・カーンの「構築への意志」。モノづくりに携わる者であれば、自分なりの「意志」を持つもの、と。 今の私で言えば「スパゲッティもピンからキリまであるんだ、なめんなよ!」というものが「意志」ですね。きっと「スパゲッティコード」という言葉の使い方を変えてみせる...。

ひとりじゃないって

 ソフトウェア工学IIやプロジェクト演習などで痛感したこと。独りで考えあぐねたりせず、その道の先人に聞いてみるのも良いこと。

対機説法(対器説法)

 機会に応じて(相手の器に応じて)教えを説くということ。馬の耳に念仏を唱えても徒労に終わります。自分の教え方を貫くのではなく、相手にとって一番良い教え方で教えること、とも。研究ミーティングにて。

餅は餅屋

 今やろうとしていることが、本当に「自分のすべきこと」なのかを吟味して、そうでないのならその道のプロに、専門家に任せるべきだ、と。 人の仕事を取らない。侵襲行為をしない。これつまりオブジェクト指向。

最後にはマメな人間が勝る

 Webページをこまめに更新する姿勢への励ましの言葉だったのだと思います。マメの積み重ねで最後には大きな差が生まれるのだ、と。 妙に生真面目な性格も、この部分では活かせそうで良かった。。。

人間のやることは結局みんな同じ

 オブジェクト指向の多相性が極まると、こんな考えに至るそう。 日本で「仏教」と言われているものには「儒教」も入り混じっているという話の後、それはパスタにも言えるよねと。 パスタにも地域性があって融合もあって、確かにそう捉えればみんな同じと考えることができます。
そうしてまた別の経路でインヘリタンスの階層を降りて、抱えている問題の解決の糸口になるような何かが既に存在しないかを模索して...。 他分野の功績(先人の偉業)を今に活かすためにも、インヘリタンスの昇り降りができるように、そのためにも構造を見抜けるようになりたいものです。

伽藍とバザール

 片や防御性、片や機動性。時に応じて住み分けできるようになりたいもの。

自分が日本語を習得した時、文法から入ったのか?

 プログラミングも然り。

十牛図

以下はWikipedia(十牛図)より。

  1. 尋牛(じんぎゅう) - 牛を捜そうと志すこと。悟りを探すがどこにいるかわからず途方にくれた姿を表す。
  2. 見跡(けんせき) - 牛の足跡を見出すこと。足跡とは経典や古人の公案の類を意味する。
  3. 見牛(けんぎゅう) - 牛の姿をかいまみること。優れた師に出会い「悟り」が少しばかり見えた状態。
  4. 得牛(とくぎゅう) - 力づくで牛をつかまえること。何とか悟りの実態を得たものの、いまだ自分のものになっていない姿。
  5. 牧牛(ぼくぎゅう) - 牛をてなづけること。悟りを自分のものにするための修行を表す。
  6. 騎牛帰家(きぎゅうきか) - 牛の背に乗り家へむかうこと。悟りがようやく得られて世間に戻る姿。
  7. 忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん) - 家にもどり牛のことも忘れること。悟りは逃げたのではなく修行者の中にあることに気づく。
  8. 人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう) - すべてが忘れさられ、無に帰一すること。悟りを得た修行者も特別な存在ではなく本来の自然な姿に気づく。
  9. 返本還源(へんぽんげんげん) - 原初の自然の美しさがあらわれてくること。悟りとはこのような自然の中にあることを表す。
  10. 入鄽垂手(にってんすいしゅ) - まちへ... 悟りを得た修行者(童子から布袋和尚の姿になっている)が街へ出て、別の童子と遊ぶ姿を描き、人を導くことを表す。

 自分の取り組んでいることは、それぞれどの位置にいるだろう。誰かに指南できるようになりたい...。

悟りを開くって

 悟りを開くとは、食うか食わぬかで意識が朦朧としているときに見る幻想を、その人間がどのように受け止めるかの問題でしか無いのかもしれない、と。 悟りとして受け止められるような器を持っていることが一番大切なことなのでしょう、という話。 中四国地方の野宿旅における空海さんの話にまつわって。

情報の三態(データの三態)

 液体(HDDやSSD)、気体(主メモリ)、固体(DVD)。融通の利く液体が良いかなぁ、もう固体メディアはねぇ...という話。 データに限った話ではなくて、可塑性が必要だねという話でも。 師の名古屋行きにご一緒した際の話。

数息観

 自分自身の息を数え上げることで精神統一を図るもの。例えば人前に出て何かを発表する際の緊張を解きほぐしたり、つまり何らかの精神的負担(ストレス)が訪れた時の回避法のようなものです。 他には、脈診によって自身の鼓動を感じることで精神を落ち着けるという方法もあります。3回生のパワーランチ発表に絡めた話。

・「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」
・コツコツと週一で取り組んでも習慣にならない。コツコツコツっと詰め込む(1〜2日休んでもすぐ思い出せるくらいが良い)
・目標の姿を先に思い浮かべる(目先の問題は大したものではない)
・知らない(=先入観を持っている)から不安。なら知れば良い。情報を得続ける。

 2013年8月3日、芦屋にて。

【1】砂漠とラクダと美女
【2】で?

 2013年10月23日。【1】手段の目的化に関する喩え話。何でもしますと言われて商人は何と答えたか。少し卑猥ですが説得力がありました。【2】で、目的orポリシーは何だ。口癖にしましょう。

不便益

 2014年1月6日、研究室にて。手元にパソコンが無かった時代には、今よりも思考(成長)が捗っていた、など。苦境ゆえに学問し、苦境なくして学問せず。ISMSも然り...?