何某日和

「カメラ」のち「ハンダゴテ」ところにより「プログラミング」 ── そんな私“かめきち”のウェブサイト

スパゲッティのゆで時間に関する実験2(0分から60分まで様々なゆで具合)

実験の概要

 スパゲッティという料理において「ゆで時間」が如何ほどに大切な条件であるかを調べるべく、0分から60分まで様々なゆで具合のスパゲッティを食してみるという実験です。 スパゲッティの最適なゆで時間は?スパゲッティとして許容されるゆで時間の範囲は?食べ物として許容されるゆで時間の範囲は? 全て実験者である私の主観に基づく評価のみになりますが、今後の研究に何かしら役立つことを願って...。(実験日:2012.08.13)

実験の方法

 実験方法は、スパゲッティのゆで具合を数分ごとに観察するという非常に単純なものです。 ある時間に到達した時にスパゲッティの麺を2本ほど引き上げ、その一部をカッターで切って断面を調べたり、実際に食べてみた時の感触などを記録しました。

実験の準備

なお、スパゲッティは、マ・マー 1.6mm(標準ゆで時間 7分)を使用し、ゆであげには塩を用いていません。

本実験

 特に必要な前準備もありませんでしたので、早速実験を開始したのでした。まずは、ゆでていない乾燥パスタをそのまま(0分ゆで)から始め、その後は1分刻みで様子を見ることにします。 各状態の感想欄には、実験当時のメモ(ありのままの気持ち)をそのまま記載しています。

0分ゆで 0分茹でた(茹でていない)スパゲッティの断面 芯のみ。
1分ゆで 1分茹でたスパゲッティの断面 表面ヌルヌル。芯がほとんど。
2分ゆで 2分茹でたスパゲッティの断面 芯があって食感おもしろい。3割くらいやわらかい。
3分ゆで 3分茹でたスパゲッティの断面 (2分ゆでと)あまり差がない。
4分ゆで 4分茹でたスパゲッティの断面 かすかにしっかりとした芯が残る
5分ゆで 5分茹でたスパゲッティの断面 「芯残ってるじゃん!」とつっこめる程度
6分ゆで 6分茹でたスパゲッティの断面 良い感じ(若干の芯)
7分ゆで 7分茹でたスパゲッティの断面 コシある。歯ごたえある。良い!最適
8分ゆで 8分茹でたスパゲッティの断面 ちょっとコシがなくなる、けど、全然いける。
9分ゆで 9分茹でたスパゲッティの断面 (8分ゆでと)あまり差がない。(切った感じはやわらかい)
10分ゆで 10分茹でたスパゲッティの断面 もっちりしている。
11分ゆで 11分茹でたスパゲッティの断面 少しやわめのもっちり。
12分ゆで 12分茹でたスパゲッティの断面 もっちりもなくなりかけ。「ゆですぎ?」と感じる。
13分ゆで 13分茹でたスパゲッティの断面 やわらかい。ちょっと水っぽい。
14分ゆで 14分茹でたスパゲッティの断面 (同上)
15分ゆで 15分茹でたスパゲッティの断面 (同上)これはない。にゅうめんの太い版。

 最初は黄金色だったスパゲッティも、水分を含むにつれ色白に。15分まで至ると、もはやスパゲッティとは思えない状態となります。

休憩中 それでもまだ茹でるスパゲッティ お湯がなくなってきたのでお湯を追加

1分刻みでは大した差が見受けられないため、5分ごとに様子を見ることにします。またこの時点で、ゆであげのためのお湯が半減してしまったため、別容器で沸騰させたお湯を継ぎ足しました。

20分ゆで 20分茹でたスパゲッティの断面 あきらかにゆですぎ(水分が含まれてる感がある) 麺のべとつき感が強い。
25分ゆで 25分茹でたスパゲッティの断面 ゆですぎのにゅうめん。歯にあたると崩れる。
30分ゆで 30分茹でたスパゲッティの断面 麺だけど麺じゃない...。
35分ゆで 35分茹でたスパゲッティの断面 だるい。すぐ切れる。
40分ゆで 40分茹でたスパゲッティの断面 口に入れて言葉を失う...。ダメだって。
50分ゆで 50分茹でたスパゲッティの断面 食べてる感じがしない。
60分ゆで 60分茹でたスパゲッティの断面 粉に戻ってる感じがする。

 最後には麺類である感覚さえも失われるようです。

ゆでる前の乾燥スパゲッティと35分ゆであげたスパゲッティとの比較

 上の写真(1枚目)は、ゆでる前の乾燥スパゲッティと35分ゆであげたスパゲッティとの比較です。 その直径は約1.5-2倍にも増大しています。(標準ゆで時間7分のスパゲッティでも大きさを比較してみるべきでした...)

60分ゆで上げたスパゲッティ 実験終了

とかく、各ゆで時間におけるスパゲッティの状態を記録したため、実験を終了します。

60分ゆで+60分放置

 ところで、このゆで過ぎた麺をしばらく放置しているとどうなるのでしょうか。興味本位ですが、気になったらやるしかありません。60分間ゆでたスパゲッティを、お皿の上で60分間放置してみました。

60分ゆで上げた後に60分放置したスパゲッティ 未だに麺の形状を保っている

すると、どうやら隣同士の麺が結合し始めていたようです。(持ち上げてみると、すぐに結合が解けました。)
そしてそのまま口に入れてみて、第一印象が

これは、おかゆ(スパゲッティ版)だ...

という具合でした。何も見ずに口に入れたなら、これをスパゲッティと判断できる人はまずいないでしょう...。

結論

 もちろん、個々人の好みに左右されるものですし、今回用いたマ・マー1.6mmでしか通用しないかもしれませんが、やはり標準ゆで時間(そのスパゲッティの規定ゆで時間)で食べるのがベストだと思われます。 少なくとも、ゆで時間がスパゲッティに与える影響は無視できるものではなく、重要な指標となりうることが本実験でわかりました。