何某日和

「カメラ」のち「ハンダゴテ」ところにより「プログラミング」 ── そんな私“かめきち”のウェブサイト

香辛料

 私の世界は私の言葉で創られる ── 私がインプットしたものを記録しています。今は消化不良でも、いつかの肥やしになることを信じて。

2014年

[5] 中国嫁日記 1(井上 純一)

 どうして今この本を、と思いつつ、でも今が正解だったかもしれない。
「出来るのに手伝わないダメヨ!!」←耳痛い...。
お見合いで断られるのは、就活と同じようにすごく傷つく。
どうして人はつがいになるのだろう。
愛屋及烏、恋は盲目。
読後、なんとなく頭がボーッとして、頭がいっぱいになって、踏切や線路の音もぼんやりと響くだけで、なんだか風邪をひいて熱が出たような感じ。ちょっと高校時代を思い出してしまったな。あんなふうにはしたくないけれど。
でも、どこか不安が続く。本当の気持ちはどうなんだろうって。ないのに正当化しようとしているのか、あるのに逃げようとしているのか、正直わからない。 今まではずっと、何も変化しない方向に逃げ続けたんだよな。だからすごく後悔してるんだよな。 そんなとき斉藤和義さんの曲を聴いて、またさらにわからなくなるっていうね。でも、そんな今が一番楽しいような気もする。
こうの史代さんの「長い道」をもう一度読みたいな、と思った。

その気になってしまえば、結局そうなってしまうのかもしれない。

[4] 頭のいい報・連・相テクニック(箱田 忠昭)

 いやらしいテクニックもあって、最初はとても印象が悪かったけれど、読むにつれて腑に落ちるようになっていった。確かに、良い人間関係を構築するには戦略が必要だ。 (そんなことに戦略を立てるなんて裏心アリアリでいやらしい、と思っていたけれど、その戦略でコミュニケーションが円滑にできるなら、好き嫌いは言ってられない。)とりあえず以下羅列のみ。
 嫌われないための報・連・相。人は好意を持っていない人の要請には応えない。人は会えば会うほど行為を持つ(←熟知性の法則。時と場合によるけど)。 「ひとつだけお聞きしたいのですが」の相談術。明るいふりをする(人は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ、と)。報告は次の行動に繋げるもの(ゆえに行動提案を付す)。 的確な発言・報告は、相手の立場を理解することから。場数を踏む(←これに尽きる)。 報・連・相は後回しにせず即日。報・連・相は義務やマナーではなく気遣い。連絡は相手を安心させるもの。 我以外、皆我が師(吉川英治)。仕事やプライベートに関する相談。書くより読む、話すより聴く。コップ理論。どつき質問(どこで?どうして?どうやって?どうなった?どう思う?どんな感じ?)。輪投げ理論。 相談は相手の考え・思いを聞き出すこと。ペーシング(マッチング/ミラーリング/チューニング)はつまり、相手の立場になって考える事。気配り型(≠高飛車型、放任型)。 上司の最大の仕事は「やる気」開発。ピグマリオン効果。やってみて言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ(山本五十六)。わら一本でラクダを殺す(It is the last straw that breaks the camel's back)。 会社で成功するには給料以上に働くこと。コアコンピタンスを持つ(一つで良い)。人生は今日がはじまり、今日からはじめよう(禅の師)。
 こんなの覚えられないから、まずは相談を増やしてみようと思う。

2013年

[3] 電脳コイル - COIL A CIRCLE OF CHILDREN(磯 光雄)

 夏祭りの切ない情景、いいな。幹部会の合宿を思い出す。でも私は傷つきたくなかっただけ。(第8話)
道順がパスワードの役目を果たしている。文脈(コンテキスト)。付け焼き刃では至らないわけだ。(第10話)
作って、比べて、壊して、彷徨う。「睨んで踏み潰してしまった」(青い鳥/フジファブリック)(第12話)
電脳空間が人間の心そのものを表すとすれば、昔経験したことの上に、また新しく経験を積み重ねた時、そのバージョンの違いにより歪(イリーガル、感情)が生まれる。 簡単にフォーマットすべきではなかったのに... 私は何度も灯火を消そうとした。(第13話)
どの登場人物も大体、誰かを探している。
音楽だけでも気持ちがガラッと変わってしまうこと。(第15話)
古い空間(空間の奥?)には危険な生き物が存在する。人の悲しみや苦しみ(イリーガル)を拾い集めて生きている。 若かりし頃そんなこともあった。誰かに知ってもらいたくて、居場所がほしくて、助けてほしくて。あの頃はまだ胸の痛みで遊ぶことができたけど...。
そうだ、昔はもっと胸が痛かった。今は涙が出ても胸はちっとも痛くない。取り戻したい。もっと痛みのある人生にしたい。
いつかまた道を共にすることができたら。
放送後のAR話題、作者の意図...。
...

[2] ハツカネズミの時間(冬目 景)

 誰が正しいのか、何が正しいのかわからない。この世界に“正しいこと”なんてあるだろうか。保護の幸せと自由の幸せ。
罪悪感、劣等感、恐怖感、嫌な感情が込み上げてくる。忘れてしまえたらいいのに、どうして意識の中に存在し続ける。会いたくなくても、知りたくなくても、大切な人。 どうしても欠くことのできない人。この矛盾がよくわからない...。
虚無な生活を送っていなければ、今の私は虚無であり、その虚無に気付くこともなく、きっと幸せに過ごしていただろう。 私はとても不幸だ。虚無を知り、不安で、自分が嫌いで、悶々として、なんて素晴らしいことだ。私は生きている。 波。平日と休日。関数プログラミング。止まってはいけない。
絵で人格を表現すること。
スパイラルモデルの着地の難しさ。
私にとって、リスクを冒してでも外界へ出る価値とは何だ。
...

[1] 夕凪の街 桜の国(こうの史代)

<夕凪の街>
 人間として生きること ── それさえ奪われた。何度も何度も殺されて、いくら殺されても終わらない。何故、私は生きているの。...
<桜の国>
 ...
<他>
 参考文献の多さ。