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この旅について |
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この旅について |
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1日目:京都→湖東→長浜 |
唐橋まではまだ遠い ── 怠惰
大学生活も折り返しを迎え、成長のない自分にやるせなさを感じていた2011年春。何かやらなければならないと思った私は、どうしてでしょう、琵琶湖を一周することにしました。 焦燥感に駆られて用意したクロスバイクを相棒に、当てのない旅路へ。どこかを目指すわけじゃない、特別な目的があるわけでもない、ただ、やらずにはいられなかったのでした。
出発の当日 ── やはり私は怠惰な人間でした。春先に感じた焦燥感など忘れてしまい、楽しい旅行気分で自転車を漕いでいました。出発の時刻は午前10時に近く、山越えでは電車を30分待ちぼうけ、先のことなど碌に考えもせず...。
午前11時38分、唐橋の上に。
風に刺されて走馬灯 ── 焦燥
長い夜 ── 孤独
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2日目:長浜→近江塩津→湖西→京都 |
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おわりに |
2011年 春。大学生活の半分をやり過ごし、折り返し地点に「焦り」を感じていた頃。
この二年間で自分は何一つ変わっていないじゃないか... 自分には何もできないんじゃないか... 苛立ちとともにただ悶々と日々を見送っていました。
でも、認めたくなかった... こんな情けない自分を認めたくなかった... きっと自分も変わることが出来る... きっと自分にも何かできる... でも何ができる...?
この時、ふと「自転車で琵琶湖を一周しよう」と思いついたのです。唐突ですよね。
自分の足で、自分の力で何ができるだろう、どこまで行けるだろう。単純にそう考えたのです。 未だ知らない自分に会いたい、と「自分探しの旅」なんて言って良いのかわかりませんが、何もしてこなかった自分を殺したかった(=変わりたかった)のだと思います。
★★★ みかん ★★★
今、こうして写真を振り返ってみると、なんでこんなものを撮ったんだろう、と感じるものが沢山ありました。 きっと血迷っていたのでしょう。触れた景色をとにかく切り取って「自分」を形作りたかったのだと思います。感情に先んじてシャッターを切ったとしても、何も残らないのですが。
脳内BGM:Lotus/嵐